猪狩「我々は一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!地球連邦に比べ我がジオンの国力は30分の1以下である。にも関わらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か!諸君!我がジオンの戦争目的が正しいからだ!一握りのエリートが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、宇宙に住む我々が自由を要求して、何度連邦に踏みにじられたかを思い起こすがいい。ジオン公国の掲げる、人類一人一人の自由のための戦いを、神が見捨てる訳は無い。私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ、何故だ!戦いはやや落着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?しかし、それは重大な過ちである。地球連邦は聖なる唯一の地球を汚して生き残ろうとしている。我々はその愚かしさを地球連邦のエリート共に教えねばならんのだ。ガルマは、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、死んだ!戦いはこれからである。我々の軍備はますます復興しつつある。地球連邦軍とてこのままではあるまい。諸君の父も兄も、連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ。この悲しみも怒りも忘れてはならない!それをガルマは死を以って我々に示してくれたのだ!我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて初めて真の勝利を得ることが出来る。この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ国民!ジオンは諸君等の力を欲しているのだ。ジーク・・・・」


神「あーあ、腹減ったなあ。もう3日も何も食べてないって言うのに」

猪「うるせえよ演説の邪魔だ」

神奈川「・・・お取り込み中悪いんだけどさ」

猪「うん」

神「さっきからなんでサングラスに語りかけてるわけ?」

猪「いや、こうすればヘラクレスオオカブトムシがよってくるかなって」

神「無理だろ」

猪「なんで?」

神「俺ら漂流中じゃん」

猪「そうか」



神「・・・なあ」

猪「なんだ?俺今ネプチューンオオカブトムシを呼ぶのに忙しいんだけど」

神「まあ聞けよ」

猪「うん」

神「俺ら漂流してるじゃんか」

猪「まあね」

神「いつになったら救助来るのかね?」

猪「あと15分後ぐらいじゃね?」

神「物凄く細かく指定してきたな、救助隊の人ガンガレ」






神「・・・なあ」

猪「なんだ?俺今アトラスオオカブトムシを呼ぶのに忙しいんだけど」

神「まあ聞けよ」

猪「うん」

神「俺らいつになったら東京の家に帰れるんだろうな?」

猪「無理だろ」

神「なんで?」

猪「だって俺ら東京に家持ってねーじゃん」

神「そうか」



神「・・・なあ」

猪「なんだ?俺今アクタエオンゾウカブトムシを呼ぶのに忙しいんだけど」

神「まあ聞けよ」

猪「うん」

神「そろそろ15分たつんじゃないのか?」

猪「そうだな、そろそろ正午だ」


『お昼の休憩時間が始まります。プールから上がって、お休みください。再開は1時からです・・・』


猪「・・・なあ」

神「うん」

猪「プールで漂流ごっこって楽しいか?」

神「いや別に」

猪「・・・メシ食うか」

神「そうだね」

猪「そういや三日メシ食ってないのはホントなのか」

神「・・・家にナタネ油しかなくてな、かといって迂闊に外でたら暑くて死ぬし」

猪「・・・ヒキコモリが」