『おいしい仮面ライダー


猪狩「なあ」

神奈川「うん」

猪「仮面ライダーってどんな味なんかね?」

神「やっぱイナゴの味なんじゃね?」

猪「そうかなぁ」

神「だってイナゴだし、仮面ライダー

猪「じゃあ佃煮っぽい味がするんだ」

神「俺は食ったこと無いけどさ」

猪「でもさ」

神「うん」

猪「それじゃやっぱ夢ないじゃんか」

神「まあ確かに」

猪「例えばさ、仮面ライダーをかじってみたら物凄い甘いのな」

神「甘いのか」

猪「甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいものを食べれる自分は、きっと特別な存在なんだって思えるほどなわけ」

神「どっかで聞いたフレーズだな」

猪「でもやっぱりかじられたら抵抗するわな、仮面ライダーも」

神「かじられて無抵抗な奴ってムツゴロウさんぐらいしかいないしな」

猪「そうすると落ち着いて味わえないじゃんか」

神「ライダーキック食らったら爆発するしね」

猪「だから一回息の根を止めるわけよ、死ぬと鮮度は落ちるけど」

神「ふうん」

猪「しかも殺す時はハイパーヨーヨーしか使っちゃダメなの」

神「できる奴はきっと特別な存在だな」

猪「それで5分ぐらいかかってやっとしとめるわけ」

神「中村名人も思わず失禁するテクニシャンだな」

猪「ごめんよ僕のナイトムーヴズ」

神「ファイヤーボールじゃないのか?」

猪「去年旅行に行ったとき信濃川に落とした」

神「そうか」

猪「それでさ、仕留めた獲物を食べるために近寄ると、なんか腐臭がするのよ」

神「まあ死んでるからな」

猪「ドリアンのにおいさ」

神「仮面ライダーの中の人は実はドリアンだったのか」

猪「どうよ?こう考えると夢があるっぽくね?」

神「まあ佃煮の味がするよりはマシだな」

猪「だろ」


神「でもさ」

猪「うん」

神「仮面ライダーって実際にはいないよな」

猪「・・・お前やっぱ夢無いな」

神「うん」