■
『おいしい仮面ライダー』
猪狩「なあ」
神奈川「うん」
猪「仮面ライダーってどんな味なんかね?」
神「やっぱイナゴの味なんじゃね?」
猪「そうかなぁ」
神「だってイナゴだし、仮面ライダー」
猪「じゃあ佃煮っぽい味がするんだ」
神「俺は食ったこと無いけどさ」
猪「でもさ」
神「うん」
猪「それじゃやっぱ夢ないじゃんか」
神「まあ確かに」
猪「例えばさ、仮面ライダーをかじってみたら物凄い甘いのな」
神「甘いのか」
猪「甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいものを食べれる自分は、きっと特別な存在なんだって思えるほどなわけ」
神「どっかで聞いたフレーズだな」
猪「でもやっぱりかじられたら抵抗するわな、仮面ライダーも」
神「かじられて無抵抗な奴ってムツゴロウさんぐらいしかいないしな」
猪「そうすると落ち着いて味わえないじゃんか」
神「ライダーキック食らったら爆発するしね」
猪「だから一回息の根を止めるわけよ、死ぬと鮮度は落ちるけど」
神「ふうん」
猪「しかも殺す時はハイパーヨーヨーしか使っちゃダメなの」
神「できる奴はきっと特別な存在だな」
猪「それで5分ぐらいかかってやっとしとめるわけ」
神「中村名人も思わず失禁するテクニシャンだな」
猪「ごめんよ僕のナイトムーヴズ」
神「ファイヤーボールじゃないのか?」
猪「去年旅行に行ったとき信濃川に落とした」
神「そうか」
猪「それでさ、仕留めた獲物を食べるために近寄ると、なんか腐臭がするのよ」
神「まあ死んでるからな」
猪「ドリアンのにおいさ」
神「仮面ライダーの中の人は実はドリアンだったのか」
猪「どうよ?こう考えると夢があるっぽくね?」
神「まあ佃煮の味がするよりはマシだな」
猪「だろ」
神「でもさ」
猪「うん」
神「仮面ライダーって実際にはいないよな」
猪「・・・お前やっぱ夢無いな」
神「うん」