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『今のトレンドは原宿風味』
猪狩「いつまでもひきこもってちゃいけないと思うわけさ」
神奈川「・・・まあ確かにな」
猪「どうすればこの漂流地獄から脱出できるだろうな」
神「外界との接触をとるべきだと思うぞ」
猪「・・・具体的には?」
神「そうだな・・・たまには流行に乗ってみるというのはどうだ」
猪「よし、じゃあ流行を調べてくるわ、独自のルートを使って」
神「・・・何だか不安だが、まあ頼む」
猪「今の流行がわかったぞ」
神「グッジョブだ」
猪「今から説明する」
神「うん」
猪「今はどうやら何でもかんでも原宿風にアレンジするのが流行中らしい」
神「ふむ・・・具体的にはどんなのだ?」
猪「だから原宿風にアレンジするんだって、いろんなものをさ。そんだけ」
神「意味がわからねえよ。原宿風ってどういう感じなんだよ」
猪「俺が色々と作ったり考えたりしてきた」
神「・・・いやな予感がするが、とりあえず試すか」
猪「ちょっとまってくれ、準備をする」
猪「さて、今から発表する」
神「やんややんや」
猪「まずは定番、原宿風殺人鬼」 「マイアヒーマイアフー」
神「・・・どこが定番だよ」 「マイアヒーマイアハー」
猪「肩に蝶の形のあざがある」 「マイアヒーマイアフー」
神「どっちかっつたら神戸だし」 「マイアヒーマイアハー」
猪「次に原宿風決め台詞」 「マイアヒーマイアフー」
神「なぜわざわざ原宿風にする」 「マイアヒーマイアハー」
猪「『そうはいかんざき!』」 「マイアヒーマイアフー」
神「原宿でそんなこと言ってたら確実に狩られるぞ」 「マイアヒーマイアハー」
猪「おやじっちにだけはならない仕様の原宿風たまごっち」 「マイアヒーマイアフー」
神「・・・それはなんとなく納得した」 「マイアヒーマイアハー」
猪「んーと、次はどれにしようかなー・・・」 「マイアヒーマイアフー」
神「・・・ちょっといいか」 「マイアヒーマイアハー」
猪「何だ?今次の原宿風を探すのに忙しいんだけど」 「マイアヒーマイアフー」
神「・・・このさっきからうるせえのは何なんだよ」 「マイアヒーマイアハー」
猪「ああコレ?原宿風の般若心経。今大流行してるんだぜ」 「マイアヒーマイアフー」
神「・・・・」 「マイアヒーマイアハー」
猪「多分この延々と続くミニマルな原宿風remixが受けたんだろうな、若い人たちに。なんとなくテクノっぽい雰囲気もかもし出してるし、それに何よりリズムがいい。まさに今の原宿風の代表格に数えられるな」 「マイアヒーマイアフー」
神「・・・とにかく消せ」 「マイアヒーマイアハー」
猪「・・・わかった」 「マイアヒーマイアフー」
猪「・・・んでコレが原宿風のテレビリモコンなんだけど、コレがまた凄くてだな・・・」
神「・・・なあ、聞きたいことがあるんだけどさ」
猪「うん」
神「さっきから3時間ぐらい延々とやってるけどさ」
猪「うん」
神「お前原宿行った事あるの?」
猪「いや」
神「・・・・」
猪「・・・・」
神「・・・・」
猪「・・・ゲームでもする?最近買ったんだけど」
神「何買ったの?」
猪「ポートピア連続殺人事件」
神「・・・古すぎるよ」